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乳歯の反対咬合
こんばんは、あおき矯正歯科の青木です。
今年の初めに3歳の女の子がご両親と一緒に
歯並びの相談に来ました。
我が家の双子達と同学年で、4月から幼稚園へ入園とのこと。
咬み合せが、反対になったり
上下の前歯が当たってしまい(切端咬合)奥歯で咬めない状態でした。
「食べる速さがとても遅い・・」と言うお話や
これから始まる幼稚園でのお弁当の時間が心配であるという気持ちが、
同じ学年の子を持つ親として痛い程分かりました。
実際この咬み合せでは、ご飯を上手に食べることは難しいですし、
何より、大きく体が成長するこの時期に上の顎の成長が抑えられてしまう恐れや
周囲の筋肉が造られてしまう可能性があります。
2月から、自宅で使用する装置を使い始め幼稚園が始まる直前に下の写真の
状態になりました。
「咬み合せが治ってきました!」とお母さんから喜びの電話を頂き、
入園前に少しでも改善でき、役に立てて
大変嬉しく思いました。
下の写真は、先月5月の写真です。
より咬み合せが安定した状態になりました。
これから、成長を観察していく時期にはいっていきます。
今回3歳のお子さんの治療例を紹介させて頂きましたが、
このように、骨格の成長に影響がある可能性がある反対の咬み合せの場合のみ
状態を診て行います。
ガタガタや出っ歯さんの場合は、必ずしも早い時期に矯正治療を行う訳ではありません。
それぞれの状態により始める時期は異なります。
また、当医院で一番重視しているのは、
嫌がる子どもには慣れるまで治療を行わない様にしています。
というのも、以前勤めていた病院で、
泣いている子どもを無理やり押さえ、
検査をしているのを見て、非常に嫌な気持になったことがありました。
矯正治療は重要であると考える反面、
それが原因で幼少期に嫌なトラウマが出来る
事の方がより問題があると自分は考えています。
こちらは、先日女の子から貰った自分の似顔絵です。
とても頑張りやさんで、装置も一生懸命使ってくれています。
横浜市港北区 あおき矯正歯科
ドクターブログ
